代謝とは
よく「基礎代謝アップ」とか「代謝をあげてダイエットを成功させよう!」といった文言を見聞きすることがあると思います。
しかし「代謝が体にとって重要なものであることは分かっても、具体的に何をさしているのか分からない」という人は多いでしょう。
おそらく「代謝」という感じから連想できるものが限られているため、言葉の意味がイマイチ理解されないようです。
代謝が意味している内容は幅広いのですが、おおまかに言えば「生きていくために必要なエネルギーを得ることや、体の中で起きるいろいろな生化学反応」のことです。
代謝を少し強引に例えてみましょう。食品加工工場をイメージしてください。工場にはいろいろな食材が大量に仕入れられます。
そして食材を細かく切り分けたり味付けをしたりして様々な商品を作り上げていきます。最終的に店で売れる状態に加工し盛り付けます。食材そのままの状態では口にできませんが、調理しておいしく食べられる状態に作り上げていきます。
似たような感じで、代謝というプロセスにおいても体内に取り入れた食材を分解・吸収してエネルギーにしたり、エネルギーを活動するために消費したりします。
つまりは体の器官を動かし続けるための体内で起こる反応全般です。代謝プロセスのおかげで臓器は動き、日常生活で思い通りに動くことができる。
「代謝を上げる」とは?
では「代謝を上げる」という場合、どういうことを意味しているのでしょうか。
代謝には「活動代謝(体を動かすために消費されるエネルギーの代謝)」や「食事誘発性熱生産(食事の消化のためのエネルギーの代謝)」など、いろいろなものがありますが、「代謝をあげる」という場合は基本的に「基礎代謝をあげること」を意味しているといえます。
基礎代謝とは、体を安静にした状態で消費されるエネルギーの代謝のことです。
座っている時や寝ている時など、特に何もしていないときにもエネルギー消費が起きていますが、その間に臓器を動かしたり呼吸機能を維持するなどの生命活動を基礎代謝と呼びます。
基礎代謝で消費されるエネルギー量は人によって異なりますし、上がったり下がったりするものです。基礎代謝があがってエネルギー消費量が高くなれば、当然ダイエット効果は期待できます。
整体で代謝アップ効果を期待できる
では整体と基礎代謝とはどう関係するかというと、以下のような関連性があります。
- 筋肉量が増えるのでエネルギー消費があがる
- 整体では姿勢矯正を重視します。姿勢が良くなると使う筋肉の量が増えます。猫背などの悪い姿勢の時は一部の筋肉しか使わないのに、姿勢を正すと他の筋肉も連動するようになるからです。筋肉を使うにはエネルギーが必要です。ですから姿勢矯正→使う筋肉の増加→使うエネルギーの増加という図式になり代謝があがります。
- 自律神経のバランスも改善する
- 整体では背骨の調整も行いますが、実は背骨には自律神経が通っています。そのため背骨が良い具合に調整されると自律神経も改善されると期待でき、それが結果的に体温上昇や呼吸の深みが増すことなどにつながります。これらも基礎代謝をあげる要素となります。
このように整体は基礎代謝と密接な関連があるといえます。