首が疲れる原因とは
仕事や家事をしていて首が疲れることはよくあります。
「仕事の手をとめて、首を前後左右にぐるぐる動かして疲れを緩和しようとする」、そういう光景をオフィスなどで日常茶飯事のように見かけることは多いでしょう。
日本人女性の7割、男性の4割は首のこりに悩んでいるようです。
首の疲れや痛みを感じてしまうのは当然と言えば当然です。私たちの頭は7キロ前後もありますが、寝ている時以外はそれを毎日何時間も支えているので、首が疲弊するのは当たり前です。
さらに首の骨である頸椎は年齢が進むのに比例して老化するため、椎間板という部位が変形して慢性的に痛みやしびれが生じることもあります。
さらに「後頭下筋群」という頭蓋骨と首の骨とをつなぐ筋肉が、スマホやパソコンの見過ぎや悪い姿勢によって凝り固まってしまうのも首コリの原因です。
首の動きの良し悪しをチェックする方法
自分の首がどれくらい凝っているのかをチェックする簡単な方法があります。この方法は「日本整形外科学会」と「日本リハビリテーション医学会」が発表しているもので、首の回転角度を測ることができるというものです。やり方は以下の通りです。
- 壁に背中をつけて立つ(肩を動かさない)
- 片手を正面に向かって伸ばす(伸ばした腕と後ろ側の壁との間が90度の状態)
- 壁と腕との間は90度あるので、腕を壁側に60度分動かす(正面に伸ばした腕の先を12時、壁を9時とすると10時の位置)
- 首をゆっくり腕の方に向かって回してみて、鼻先が60度の位置より先に行くかチェックする
このやり方でもし60度回らなければ首の動きに問題があるということです。
首の疲れを解消する整体術
もし首の動きに問題があることが分かった場合は、以下のような整体術を実践してみてください。
首の左右回し
- 目をつぶって仰向けに寝る
- 首を左右に動かす(3秒くらいかけて45度くらいまで回す)
- 左右で20往復行う
首の前後運動
- 枕に頭をのせて仰向けに寝る(目は閉じた状態)
- あごをあげて、その後戻す(首の後ろの筋肉を動かすイメージ)
- 一連の動作を3秒くらいで行う(前後で20往復)
あご引き
- 枕に頭をのせて仰向けに寝る(目は閉じた状態)
- 3秒ほどかけてあごを引く(10回)
この3つの動作を1日3セット行います。寝て行うのが理想ですが、会社にいる時などそれが難しい場合はイスに座った状態でやっても大丈夫です。毎日繰り返して首のこり対策をしてみてください。